クラウトロックとそれにまつわる音楽のブログ

クラウトロック/ジャーマンプログレの紹介がメインです。

【DANCE・FUSION・BRAZILL】Guru Guru Sunband /Taoma

昨日、元同僚の結婚式があったのですけれども、

この歳になってくると、結婚式も、だんだんと楽しくて参加できることだけでとても光栄なのですが、なんかギミックが欲しくなってきてしまうんですけれども、

元々とても仲の良い子だったということもあるかと思いますが

クラスの中でも大人しい部類に入る子が沢山努力して他の人には叶えられなかった夢を叶えて一生懸命仕事で駆け回っていたという、誰もが応援したくなるような小動物みたいな、愛される可愛らしい子なんですけれども、

その子の結婚式があまりにも良すぎて、泣き所が多すぎて

家族からと旦那さんや友人たちからの愛情が深すぎて、我々も彼女のことが大好きすぎて

本当にそれはもう、多幸感溢れる結婚式だったんです。

 

そのあまりにも幸せすぎた式の中、

脳内リフレインしまくっていたのはこの曲。

Guru Guru SunbandのTaoma。

 

youtu.be

 

 

 

はいっ、再生してみてください。

 

どうですか?この押し寄せてくる多幸感

誰にも嫌悪感を抱かせない幸せな音楽

天国か楽園のどっちかですね

 

 

GURU GURU 

GURUGURU(グル・グル)とは

クラウトロック界隈において超有名ドラマーである、

Mani Neumeierマニ・ノイマイヤー)を中心に1968年に結成されたグループ。

当初はGURU GURU GROOVEと名乗っていたらしい・・(ちょっとダサカワイイ)

 

元々はロックの人じゃなくて、インプロビゼーション・ジャズの世界の人だったので

GURU GURUにバンド名義を変更して、

1970年にデビューアルバム「UFO」をリリースした時、マニはすでに三十路。

別のフィールドで実績を積んだ後にロックに介入してきたところや、30前後にしてデビューを飾るあたりはCANのメンバーやPopol Vuhのフローリアン・フリッケにも似てますな。

初期メンには元Agitation Free(アジテーションフリー)のギタリスト、

Ax Genrich(アックス・ゲンリッヒ)も参加したりしていました。

ちなみに、グルグルとはドイツのカエルの鳴き声らしい。

 

デビュー当初は社会主義で超ポリティカルなライブをやっていたらしく、

Taomaからはまるで程遠い超ハードロックな盤を残している彼ら。

フリー・ジャズ、もといフリー・ロック的な。

当時のクラウトロックの人たちって、Velvet Undergroundとか、ジミヘンとか

超意識&リスペクト&ディスってたみたい。

それでストレートなロックというよりはひん曲がったロックというか

世間を斜めから見ているような感じの、ちょっと様子がおかしいロックを作っていて

それが自分的にドツボなんですけれども、

マニはコミカルにひん曲がったロック感をアウトプットしていくんですね〜

4枚目にリリースしているセルフタイトル「GURU GURU」

というアルバムは、電気カエルの聴覚化を測った作品だったりするそう。そもそも電気カエルってなに?

 

 
GURU GURU SUN BAND

 

からの、デビュー10年を迎える目前、1979年に

GURU GURU SUN BAND名義でリリースされた唯一の作品が「Heydu」という、

青が印象的なこのアルバム。

マニの陽気で奇天烈な感性溢れまくりで作られたこのアルバムには、

アフロディスコっぽい合唱したくなる歌モノ「Star way」が収録されていたり、

バンドの初期を彷彿させるような呪術系ハードロックアンビエントな「Atommolch」が収録されていたりします。

ジャケットに描かれている、異常にテンションが高い変態ピエロからこれがどういったアルバムなのか窺えますね。

 

 

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このピエロって実写だと思うんですけど、どうなんやろか。

裏面これだし。

 

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手にガソリン給油するやつ持ってんな

 

 

そんな中でも、ブラジリアンフュージョンの傑作と名高い曲が

「Taoma」なんですけれども、

この曲だけに関していうと、本当にGURU GURUの陽の部分しか出てない。

ジャズ感はかなり強めですが、インプロ感はゼロ。

メロも楽器構成も、その美しさを形取るために、

完璧に構成されている。

曲の出だしが、レコードの曲を途中から再生したみたいな始まりになってて

DJでかけるときに失敗した?!と毎回思うのもこの曲の特徴。

わかってくれる人はわかってくれる!

 

 

マニ・ノイマイヤーは渡り鳥かのように

ちょっとだけ暖かくなる3月に毎年来日していて、

昨年"来日20周年"を迎えていました。

日本語でグルグル=回転という意味を知った時、かなり喜んだらしい。

Wikiで見たら、旧メンバーが37人!いましたね。

今もライブで観れるアーティストだけど、そう思って油断すると

突然何かが起きてしまうのが、70年代を全盛期に活躍したクラウトロックアーティストたち。

だから、見れるときに観たい。私は最後に見たのは2年前に高円寺UFOで。

おもむろに袋を取り出してアルミの皿ガシャガシャーンって床にぶち撒けて

叩き狂ってたなあ

奥様は日本人なのかもしれません。

 

 

落ち込んだときにはTaomaを聴いて多幸感をゲットしよう!