クラウトロックとそれにまつわる音楽のブログ

クラウトロック/ジャーマンプログレの紹介がメインです。

【PSYCHEDELIC・EXPERIMETNAL】Yatha Sidhra/A Meditation Mass

盛大に風邪を引いてしまって、よっちゃんイカと外国で売ってるサワー系のグミしか食べる気になれなくて優しいお粥とか作ってくれる人が側にいてくれたらいいなぁという幻想を抱きながらYatha Sidhraについてのブログ更新です。

辛いわー自分でも辛いわーこんな時にYatha Sidhraについてブログ更新するなんて・・ 

病気になると、よく思い出す記述があって昔、沢木耕太郎だったか(多分違う)誰だったか、旅に出たくなる系の本を書いている人がアフリカ大陸でマラリアにかかり、病院にも行けず現地の激安ホステルの堅いベッドで生死を彷徨っていた時に遠くで流れていた曲がCANの「VITAMIN C」だったというのを思い出します

 

youtu.be

 

 

マラリアかかったことないけど生死を分ける大病にかかった時にVITAMIN Cが脳内再生され続けてたらこっちとあっちの境界線すぐ越えそう、自分ならこの曲は具合悪い時に絶対聴かないな。まぁその人も意図的にこの曲について考えていたわけではなく朦朧とした意識の中で流れてきただけだと思うんですけど、自分が風邪引いた時に聴けるクラウトロックって何かなぁと思ったら自然とYatha SidhraのMeditation Massを検索していた、ってなわけで今日はそれを紹介します。

 

 

Yatha Sidhra

これはヤサ・シドラと読みます。

両方ともヒンディー語のようでYatha=諸法、候補者(全然意味違う)という意味、Sidhraはインドの北部にある村の名前のようです。(ほぼパキスタン寄り)

インドや中東の地名、文化、宗教に大きな影響を受けているクラウトロックバンドは多いなといつも思いますね。

 

Yatha SidhraはRolf FichterとKlaus Fichter という兄弟が1973年に作ったバンドです。

このバンドに到達するまでにこの兄弟はかなり寄り道をしていて、全く違う、どちらかというとポップ寄りのバンド生活を送っていたようです。

元々のバンド名は BRONTOSAURUSだったらしい。Yatha Sidhraにしてほんとよかった。

このバンドは「A Meditation Mass」というこのオリエンタルでメディテーティブでエクスタティックな素晴らしいアルバムを1枚だけ残してわずか3年で解散。そのあと兄弟が始めたバンド名はDREAMWORLD。ドリームワールド・・

 

f:id:satomills:20180915204647j:plain

 

A  Meditation Mass

ブロントザウルスや(本当にいた)、

f:id:satomills:20180915204318j:plain

ドリームワールドなんて名前をつけてしまう兄弟が、なぜYatha Sidhraというバンド名でこんなマニアックで素晴らしい盤を残したのか?

それは、数々の実験的怪作を生み出し続けていたAchim Reichelをプロデューサーに迎えてこの作品を作ったからに他ならないと思います。

 

f:id:satomills:20180915204934j:plain

いやカッコよすぎ、雰囲気とかじゃなくて素材としての顔がカッコよすぎ、普段からこんな顔できる?まだ74歳、ご存命です。

このカッコよすぎ燻し銀おじさんは70年代からサイケデリック実験音楽を作り続けてきたドイツの鬼才と呼ばれている方。実験音楽好きな方もご存知な方多いはず。

彼のプロデュースによって、ドリームザウルス兄弟は精神世界に深く根ざした「A Meditaion Mass」という素晴らしい作品を残すことになるのです。

再生ボタンどうぞ↓

youtu.be

 

<Tracklist>

A1 Part1

A2 Part2

B1 Part3

B2 Part4

 

いや怠けすぎ、トラックタイトルつけるの。

1曲が長いからとか、アルバム全体が1曲なんだとかみんないうけどほんまにクラウトロック界隈のバンド曲名つけるの怠けがち。

 

しかもこれもめっちゃありがちなんですけど、途中までメディテーションを地で行っているような雰囲気の音楽で非常に心地よく空間を漂うイメージを持ちながら聴いていると、突然フリージャズみたいな激しめのインプロに転調するみたいなやつ。

これも本当よくある。この作品でもある。これはなんなんですかね?いつも笑ってしまう、そのパートが来ると。

 

 

f:id:satomills:20180915210648j:plain

 

f:id:satomills:20180915210653j:plain

f:id:satomills:20180915210658j:plain

 

アートワークはチベット曼荼羅を切り抜いたもの。中面ではそれをふんだんに使用している。

明らかにお香の匂いがプンプンするような中近東〜インドのフルートやボンゴを取り入れながらも、しっかりサイケデリッククラウトロックだなと一聴してわかってしまう感じは、Moog Synthの音と、このブルージーエレキギターのせいでしょうかね。

あと少なからずかなり、ドラッグカルチャーの影響もありそうでこの時代にしか作れなかった音楽という匂いがとってもする作品です。

 

 

ちなみにこのA Meditation Mass、1974年リリースのオリジナル盤はピーク時には8万円を超える高値で取引されていました。

2004年と2010年に再発がCDでリリースされてからは1万円前後で手に入るようですが、日本では本当にYatha Sidraなんて見ない。UNIONやそのほかレコード店に行っても、だいたいGERMANROCKのコーナーにあるものや日本で人気のあるものは限られていますしね、出くわしたらとても貴重なのです。

 

 

最後にDREAM WORLD貼っとこ。

NO MORE WAR AGAIN

 

youtu.be